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正社員に求められること。派遣・契約社員・アルバイトとの違い | 転職

今の日本では、働き方の選択肢が増えてきていますね。

昭和の時代は正社員、契約社員、アルバイト(パートタイム)などの企業と労働者の直雇用が主流でした。

平成になってからは派遣の需要が増えていき、特にここ数年では景気の悪さやコロナの影響で副業や個人事業主も増えてきた印象です。


では、各雇用形態の違いは何でしょうか。

雇用形態の種類

ご存じかもしれませんが、労働者にとってのメリットとデメリットも含めておさらいしてみましょう。

正社員

企業とは直雇用の労働者のこと(正規雇用)で、一般的に期間を定めない雇用形態となっています。


メリットとしては、正当な理由がない限り簡単に解雇されることがないことや、収入が安定していること、社会的信用が高いことが挙げられます。

責任のある仕事を任されるという点では、人によってはメリットともデメリットとも捉えられるでしょう。


企業によっては転勤や出張に行かされたり、トラブルやイレギュラー対応、慢性的な人材不足や繁忙期の影響などで時間外労働を強いられることもあり、制約に縛られることがデメリットになるかと思います。

契約社員

企業とは直雇用の労働者であることは正社員と同じですが、期間の定めがあることを指します。


メリットとしては、入社のハードルが比較的低いこと、仕事内容が決められていることが多く、担う責任が軽いことだと思います。

その反面、期限が定められている為、社会的信用が高くありません。また、労働契約書に昇給や賞与の文言がなければ契約期間中は昇給も賞与も貰えません。


2018年からは、雇止めを防ぐ目的として無期転換ルールが施行されました。

契約期間が五年を超えた場合、期間の定めのない労働契約の申し込みができるようになりましたが、2020年の調査ではあまり浸透していないようです。

アルバイト(パートタイム)

企業との直雇用の労働者ではありますが、正社員と比べて労働時間が少ない短時間労働者のことを指します。


メリットとしては、好きな時間帯に働くことができ融通が利きやすいことです。特に家族の扶養に入っている人にとって働きやすい雇用形態かと思います。

デメリットとしては、責任のある仕事ができず単純作業が多いのでキャリアを形成しにくいことが挙げられます。

派遣社員

1986年に派遣法が施行され、バブル崩壊以降、企業からの需要が年々高まっている雇用形態です。労働者は派遣会社と雇用契約を締結し、派遣会社と契約している企業へ勤務する(派遣される)形をとっています。

業務内容は派遣先の企業から指示を受けますが、労働者にとって派遣会社が雇用主となる為、給与は派遣会社から支給されます。


メリットとしては、派遣会社が仕事を紹介してくれる為、自分で仕事を探す必要がないこと、融通が利きやすいことが挙げられます。

また、企業との直雇用ではない為、責任を負うような仕事を任されることはほぼないと言っていいでしょう。そして、様々な職種を経験できることも魅力のひとつでしょう。


デメリットとしては、同じ職場での派遣労働期間が最長三年と期限が設けられている為、どんなに居心地の良い会社でも三年働いたらそれ以上は更新できずその職場を離れなければいけません。

また、企業によっては三ヶ月ごとの更新としているところも多く、何かあれば契約更新を打ち切られる可能性もあります。

派遣会社に登録しているとはいえ、雇用は安定しているとは言えません。その為、契約社員と同様に社会的信用は高くありません。


このように、雇用形態をご紹介しましたが、どのような形で働きたいと思いましたか?

恐らく多数の人は正社員を希望するかと思います。大学生のほとんどがホワイト企業や大手企業の正社員枠を勝ち取る為に日頃から課外活動を頑張ったり、面接の練習をしたりと真剣に就職活動を行っていることでしょう。

正社員に求められること

では、企業側は正社員に何を求めているでしょうか?

まず、正社員が契約社員、アルバイト、派遣社員と違うことは、“責任”“制約” です。


期間を定めない雇用(終身雇用が前提であることが多い)は先述の通り、企業は正当な理由がない限り簡単に労働者を解雇することができません。

言い換えれば、会社が存続する限り労働者を養っていく義務があるのです。その代わりに、正社員には会社の看板を背負って仕事に取り組んでほしいと考えています。


所謂、“当事者意識”を持った労働者を求めています。

会社を儲けさせる人

営業やマーケターがそういう役割ですね。利益が入ってこないと会社は潰れてしまいます。

特に営業は数字に追われたり接待があったり、転勤することもあるので、責任や時間的制約がある仕事になるかと思います。

問題解決できる人

商いをしているとトラブルが付きものです。トラブルが起きると、それに伴い信用や金銭的な損失が生じます。

それを最小限に食い止めるのは責任重大で心理的ストレスが大きいですが、必要不可欠な仕事です。

会社を進化させる人

時代や経済状況によって日々ニーズが変わっています。

新規事業やサービスを企画し挑戦することで時代に取り残されない会社作りに貢献できますし、収入口を増やすことでリスク分散に繋がることもあります。

自分の企画が通るときの嬉しさは計り知れないですが、上手くいかなかったときのプレッシャーもなかなかのものです。

弱点を補強できる人

例えば、売上の悪い支店があったとします。売上を上げた実績を持っているマネジメント経験者がいたら、会社は喜んで歓迎するでしょう。

会社の弱点とは、会社が苦手とすることや足りない部分と言えます。弱点を補強するポジションは、結果を出すよう会社から大きな期待を懸けられる為、プレッシャーもその分大きいでしょう。



企業に限らず、誰だってメリットをもたらしてくれることにお金を払いたいですよね。ご自身が持っている武器(長所や実績)でどのように会社に貢献できるか考えてみるといいでしょう。

職務経歴書や志望動機で悩まれている方の参考になればと思います。

この記事を書いた人

ゆめこさん

ゆめこさん

山宮夢子 - 株式会社HPS LInk 取締役