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国際フェリー航路まとめ前編【中国と韓国路線】 | 船会社

海外への旅行する際、飛行機をイメージする方は9割以上かもしれません。そんな中で是非お勧めしたい海外便・国際フェリーの航路についてまとめてみました。
フェリーはフェリーならではの魅力があります。是非最後までご覧ください。

1. カーフェリーの起源と初の国際フェリー

【日本初カーフェリー】
日本で最初の「カー・フェリー」は、1934年3月に就航した「第8わかと丸」と「第9わかと丸」(43gt)だと言われています。
運航事業者は「若戸渡船」で、この両頭船はトラック2台とオート3輪4台を載せて、九州北部の若松と戸畑間の僅か600mを結びました。

【日本初国際フェリー】
1969年6月に、関光汽船社長の入谷豊州氏は下関に関釜フェリーを設立し、
1970年6月に「フェリー関釜」(3,875gt)が日本の下関と韓国の釜山を結びました。第二次世界大戦後、初の国際フェリーであり、韓国の釜関フェリーとの共同運航でした。

日本・韓国路線

下関(山口)~プサン(韓国)

日本の会社「関釜フェリー」と、韓国の会社「釜関フェリー」によって運航されています。関釜フェリーは、阪九フェリーや新日本海フェリーと同じSHKライングループになります。
韓国の釜山と下関を結ぶ航路は戦前からあり、このフェリー航路も大変歴史が長いです。

時間はおよそ12時間。下関の出航が夜で関門海峡をクルージングする時間があり、船の上からの夜景も楽しめちゃう贅沢コースのようです。またパックツアーの種類が豊富なので、目的に合わせてお得な旅行が出来そうです。【運賃】片道9,000円〜

釜関フェリー(韓国側)
「SEONG HEE」2002年建造、旅客定員562人、全長162m、全幅23.6m、積載能力140TEU、航海速力18ノット

関釜フェリー
「はまゆう」1998年建造、全長162m、全幅23.6m、最大速力20.49ノット(航海速力18ノット)。
約10-12時間運航、旅客定員460名、積載能力140TEU。

博多(福岡)〜釜山BUSAN(韓国)【昼間便/夜行便】

カメリアライン「ニューかめりあ」
2004年建造、最大速力25.88ノット、航海速力23.5ノット、全長170m、全幅24m、旅客定員:647名(営業旅客数522名)、
載貨重量:4,500トン、積載能力220TEU、車両搭載数 乗用車41台、所要時間は5時間30分~6時間。
乗船代2500円、出国税1000円、燃油サーチャージ500円。利用券500円。
大型フェリーは、日本の会社カメリアラインによって運航されていて日本発は昼間便、韓国発は夜行便です。
大浴場やカラオケルームが付いており快適な船旅ができます。
パスワードへのスタンプは国際便(飛行機)のスタンプ福岡ではなく博多のスタンプが押される為、パスポートスタンプマニアにも人気の路線のようです。

JR九州高速船「ビートル」「ビートル二世」「ビートル三世」川崎重工製
この航路は高速船も多数運航されていて、JR九州の関連会社「JR九州高速船」と韓国の「未来高速」が共同運航しています。
日本の大都市福岡と、韓国第2の都市釜山を僅か3~4時間で結び運航便数も多く、これにより福岡からは日帰りで韓国に行くことも可能になりました。高速船は利用者は非常に多く、休日は満席にもなりやすい賑やかな航路です。
博多港国際ターミナルは、町にとても近く、博多駅から車で約10分程度で移動でき、アクセスもよく、とても便利です。ホテルとセットになったツアー商品も要チェックです!【運賃】片道9,000〜(ニューかめりあ)1,3000円〜(JR九州高速船)

ビートル
全長27.4m、幅8.5m、航海速力43ノット。2017年以降の定員は191名。6100円。
津島(比田勝港)経由、2階が国内船、1階が国際船というように分けています。津島から1時間程でプサンに着きます。
動線や船内アナウンスなど空港に近い印象で面白いです。
1日最大3往復運航していましたが、現在はコロナで運行休止中。もし再開するとなると、対馬経由で無くなる可能性が高そうです。(クイーンビートルの場合、速度が遅いため)

2020年7月クイーンビートル新高速船始動
ほぼ真っ赤な船体は必見、JR九州高速船、全長80m、客室2階建て(3階展望スペース)。
2020年11月24日試乗会がありました。
JR九州の特急を思い起こされるシートデザインが採用、自転車を積んで旅もできる船です。
ビートルから比べると速度が遅くなり、3時間40分かかるようになった分、船内をより楽しめるように様々な施設が船内にあります。36.5ノット(時速65キロ)。またこちらの高速船の場合、シートベルトをつける必要がなくなりました。
ビジネスクラスはサンドイッチやコーヒーは無料。男性トイレ全部個室。水戸岡さんデザインの船です。
コロナの影響でこちらも国際船としての役割が難しい為、最近では国内遊覧のコースが販売されています。

対馬(厳原・比田勝)〜釜山(韓国)【昼間便】

韓国と日本を最短で結ぶ航路として、長崎県の対馬と韓国釜山を結ぶ航路です。利用客の多くは釜山から日本を気軽に訪れたい韓国人観光客で、離島ということもあり日本からの利用はあまりありません。
日本のJR九州高速船(比田勝のみ)と、韓国の大亜高速海運がそれぞれ運航している混乗船となります。
JR九州高速船「ビートル」「ビートル二世」「ビートル三世」

その他、韓国・釜山から日本の対馬・比田勝港に高速船「オーシャンフラワー(OCEAN FLOWER)」や 未来高速のNINA号 も運航しています。

大阪〜釜山(韓国)【夜行便】

PanStarパンスタークルーズ(サンスターライン)(韓国)
PanStarDream1997年建造、韓国船、21535トン、25.16ノット、全長160m、幅25m、乗船定員545名、コンテナ積載量180TEU
韓国の船会社での運航、大阪と韓国・釜山を、瀬戸内海・関門海峡を通って結んでいます。
航路の半分以上は日本国内の瀬戸内海の航行になりますので、日本の携帯の電波もよく入ります。また、荒天時でも揺れることがありません。
フェリーは元は日本の「さんふらわあ くろしお」を改造したもので、韓国航路でもっとも豪華な作りになっています。他の釜山航路と比べると、近年に開設された航路ですが長く運航されていて定番航路として定着してきています。

大阪南港を出発し、明石海峡大橋、瀬戸大橋などを見ることができます。フェリー内で、カフェはもちろん、大浴場や、サウナなどをゆっくり楽しむことができそうです。
パンスタークルーズという会社は学生割や家族割があるのでより手軽にクルーズを予約できます。こちらの動画↓の方は17170円(諸々コミ)だったようです。

↓こちらのサイトでは【運賃】片道11,500円〜 のチケットもあるようです。 
https://rtrp.jp/articles/6351/
飛行機・フライトと同様にターミナル使用料を払う必要があります。フェリーは(1泊2日)となっています。
スタンプは関西ではなく大阪。ホールにはピアノなど生演奏も、、、放送は日本語でのガイダンスもあるようです。
船内はゲームルームやカラオケルーム・カラオケ大会や、ラウンジ(スイートムール以上で利用可)などもあり、大浴場・サウナもあります。
日本の車を乗船して、韓国国内を運転もできるそうです。30KM程で船は移動します。


日本・中国路線

神戸・大阪〜上海(中国)【夜行便】

日中国際フェリー(中国)
比較的歴史のある航路で、中国の船会社での運航です。2020年からは上海フェリー「蘇州号」も配下に入り、片道2泊3日を2隻のフェリーで運航しています。それぞれの船が隔週で神戸/大阪に交互に入港しています。
クルーズの醍醐味と言えば船からの景色を楽しむこと。
晴れの日の展望デッキが好評で、デッキからは瀬戸内海にかかる明石海峡大橋や近未来な雰囲気がある黄浦江(コウホコウ)を眺めることができ、また黄浦江の夜景がとても綺麗でナイトクルーズがお勧めとの事です。

【フェリー運行会社】日中国際フェリー、上海フェリー(神戸発着は日中国際フェリーのみ)
【運賃】片道20,000円〜

大阪から上海までのクルーズは2日間(2泊3日)の旅になります。
阪神港を出港し、瀬戸内海では海にに沈む夕陽を、東シナでは光り輝く星空を眺めることが出来ます。気軽に、でもゆったりしたクルーズ旅を体験したい方におすすめの航路です。*船内WifiはGoogle系が見れないので注意

日中国際フェリー「新鑑真(XIN JIAN ZHEN)」
1994年建造。載貨重量 4,321トン, 全長156.67 m, 幅23.0 m, 航海速力21ノット, 旅客定員345名。(TEU)250.大浴場無し
積載能力 RO/ROタイプ 20フィートコンテナ250本(冷凍コンテナコンセント80本装備)。
中日国際輪渡有限公司が運航する中国籍のフェリー。
その他の車両航送も行っているが、自家用車は積載できません。

日中国際フェリー「蘇州号(Su Zhou Hao)」
1993年建造。全長・全幅154.7m、22m。旅客定員272名。航海速力Max20.6Knots、Ave18.4Knots。
コンテナ積載量229TEU。大浴場有。50時間航路。
「蘇州号(Su Zhou Hao)」は中国の船会社、上海国际轮渡有限公司(上海フェリー)によって運航されていましたが、2020年の途中から経営難により、ほぼ同じ航路を運航する日中国際フェリーに運航が引き継がれました。
現在、「蘇州號」「新鑑真」とも、新型コロナウイルス感染症の影響により、1月28日より旅客輸送を中断し、貨物輸送のみを行っています。

下関(山口県)〜青島(中国)【2016年から休止】

オリエントフェリーが運航していましたが、2016年から休止されました。

神戸〜天津(中国)【2012年廃止】

2012年に廃止

まとめ

本記事では、中国路線と韓国路線の国際フェリーについてまとめてみました。飛行機とは違った旅が味わう事ができる事は間違いありません。
是非この機会に、船便での中国旅行や韓国旅行も検討してみてはいかがでしょうか?

後編記事 ロシア路線と国際フェリーターミナルについての記事も合わせてご覧ください。

この記事を書いた人

高田圭祐

高田圭祐

高田圭祐 - 東南アジアと日本で活動する”貿易・物流系Webライター”。イーノさんとはタイで知り合う。(株)HPS Linkのマーケティング全般をお手伝い。