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事業別従業員数から見る物流業界の面白さ3選 | 転職

直近ではコロナの影響もあってEC業界の市場規模は右肩上がり、トラックドライバーの高齢化などの理由による労働力不足など、
拡大市場あり、業界問題も浮き彫りになってきた注目業界です。本記事では、そんな物流業界の面白さまとめ(3つ)と逆に面白くない事についても記載してみました。

1.物流事業毎の従業員数の規模と事業者数(まず初めに)

人数の多い順番に並べると

事業 従業員 (人) 事業者(者)
トラック運送事業 194万人 62,068者
倉庫業 11万2千人 6,557者
内航海運業 6万9千人 3,408者
港湾運送業 5万1千人 861者
航空貨物運送事業 4万1千人 22者
航空利用運送事業 1万2千人 203者
外航海運業 7千人 192者
鉄道利用運送事業 7千人 1,133者
JR貨物 5千人 1者
外航利用運送事業 4千人 1,069者
トラックターミナル業 0.5千人 16者

※ データは平成30年度(引用

全産業就業者数:約6681万人
運輸業界の総就業者数:約333万人、
その中で物流業界では約258万人と発表されており、全産業就業者数の約4%程(258/6681≒4%)もの人達が物流業界で仕事をしています。

2.物流業界の面白さ(転職・キャリアアップを考える)

1)業界規模が大きく、事業者数が多い

この業界で経験を積んだ方は、他者へ転職や、類似事業への転職を考えた際に
他に候補となる会社が非常に多い事が予想されます。

2)取得した資格が横展開できる(職種ガチャの外れが少ない?)

様々な求人を見ると、多くの会社でフォークリフト免許保持者優遇とされている事が多くありますが、
これは、港湾運送業でも航空貨物運送事業でも同じような職種があり、一度取得した資格が、類似業界へ転職・部署移動したとしても役に立つ可能性が高くあります。
仮に同業他社へ転職を禁止されていたとしても、類似業界であれば、問題にならない可能性が高くなり、かつ自分のキャリア・スキルを次の職場にも活かす事ができます。

【物流業界の仕事】総務、会計、人事、ドライバー、システム開発、管理・オペレーション、物流コンサルタント、法人営業など
物流業界の仕事を考えると、どの種別の仕事に携わったとしても、転職や・部署移動があっても比較的過去のスキルが類似業界(類似部署)でも活かされる可能性が高い事が予想されます。

では横展開しづらい(配属される職種ガチャの外れも)職種を考えるとどうでしょうか?
一例として考えると技術職がそれにあたるかもしれません。
例えば、モーターの開発会社に行ったとして、設計なのか、量産ラインの機械のメンテナンスなのか、新製品の開発なのか? どの仕事を考えても、業界としての市場規模。金額面では大きくても、事業者数は物流業界から比べると非常に少ない事が容易に想像できます。特に転職を考える際には、類似企業は多くは無く、競合他社への転職の可能性が高くなり、離職しようとしている会社の規定(同業他社への転職禁止)を把握しておく必要もあり、転職難易度が上がります。

3)業界が無くなる可能性が低い

鉄道、船、飛行機、ドローンなど運ぶ手段はどんどんと多様化し、物流の自動化も進んではいますが、
これだけ広い世界、そして様々な街、それぞれに場所に住む人間がいる限り運ぶ荷物は無くなりません。
全ての運ぶ手段で自動化が進む事は、数十年考えられず、そこに必ず人の手が必要になります。
運ぶ手段やシステムが進化しても、それに合わせたスキルを学び続ければ、この業界で働き続けられる事は難しくないでしょう。

3.物流業界で働いてい面白くなさそうな事を考えてみた

2.では物流業界の面白さについて書いてみましたが、今度は物流業界で面白くない事を逆に考えてみましょう。

1)変数が多すぎてトラブルとなる可能性が高い

物を運ぶ際には、多くの部署・会社・人・環境を考慮し、客様まで届ける必要があります。
お客様の納期・ドライバー手配・交通状況(運行状況)、天候、倉庫在庫、開発状況(市場在庫)など
そこには数えきれない程の変数とコントロールできない事が絡んでくる可能性があります。
万が一トラブルになってしまった際には、トラブルからのストレスがかかる可能性が十分に考えられます。

2)業務量がコントロールできない

短い納期・人手不足などが重なった場合、その業務を担当した場合、それに答える為に、予定より多くの時間を仕事に使わなければいけないケースも考えられます。そんな時には、想定以上の仕事をせざるを得ないシチュエーションになり、ストレスを抱える可能性は十分考えられます。

3)ルーティンとなる仕事が多い

物流業界の仕事は比較的、同じ業務を行い続けなければならない職種が多いかと思います。自動化や運び方の多様化はしても、同じような業務を毎日繰り返す事になる可能性は十分に考えられます。ルーティン業務を好まない方には向かない可能性が高そうです。

この記事を書いた人

高田圭祐

高田圭祐

高田圭祐 - 東南アジアと日本で活動する”貿易・物流系Webライター”。イーノさんとはタイで知り合う。(株)HPS Linkのマーケティング全般をお手伝い。