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転職先が決まっていない状態で、会社を辞めるリスク | 転職

僕たちが生活を続ける上で、安定した収入源は欠かせない。それが会社勤めであれ、自営業であれ、安定した収入は日々の生活費をカバーし、僕たちの人生を豊かにするためのツールであることは間違いない。

しかし、時には仕事がストレス源となり、心の健康を脅かすこともあるだろう。そうした状況で、転職を考える人も少なくない。


今回はこれらを踏まえて、「転職先が決まっていない状態で会社を辞めるリスク」についてお話をしていこう。

転職のメリットとデメリット

まず、転職には以下のようなメリット、デメリットが存在する。

メリット
● 新たなスキルを習得できる
● 他の業界や職種に触れるチャンスになる
● 給与アップや待遇改善の機会がある

デメリット
● 慣れない環境に適応するストレスがある
● 新たな人間関係を築く必要がある
● 結果を出すまでに時間がかかる可能性がある

転職を考える際は、これらの要素を総合的に評価し、自分にとって最良の選択肢を選ばなければいけない。

現在の状況から逃げたい一心で、転職のメリットばかりに目がいってしまい、デメリットについて全く考えないのはリスクでしかない。またそのような状況での転職は失敗する可能性が高いのである。

転職先が決まっていない状態で会社を辞めるリスク

しかし、そうした転職プロセスでつまづく可能性があるのが「転職先が決まっていない状態で、会社を辞めてしまう」というシナリオだ。このリスクについて具体的に見ていこう。

経済的リスク

まず最大のリスクは、経済的負担だろう。会社を辞めると収入が途絶え、生活費や固定費の捻出が難しくなる。

また、長期的に就職が決まらなければ税金の支払いも追い討ちをかけてくる。特に住民税は前年の所得に基づいて計算されるため、この負担は予想外に大きい。更にこういう時に限って冠婚葬祭などの想定外の支出が増えることがあったりする。


次の就職先が決まっておらず、また3〜6ヶ月分の生活費の蓄えがない状態で会社を辞めるとしたら危険極まりない状態だ。

社会的リスク

次に社会的プレッシャーもある。日本ではまだまだ「働いていない」という状況は理解されにくい傾向にあるのが現状だ。

また、自分自身が「無職」であるという現実に対する精神的プレッシャーも少なくない。

少しの間であればそこまで気にすることはないが、すぐに就職先が決まらないこともあり、こういうプレッシャーはじわじわと心にダメージを与えてくるものだ。

余裕がなくなるリスク

また経済的、社会的なプレッシャーにより、転職活動に専念する余裕がなくなるというリスクも存在する。

転職活動は思った以上に時間とエネルギーを必要とする。余裕がないために前職よりも悪い条件でのオファーでも受けなければ生活が成り立たないというタイミングもあるだろう。

そのため、安定した収入がある間に転職先を探すのが正しい転職活動と言える。

自由な時間の落とし穴

会社を辞めてからの方が時間が十分に出来て、転職活動も幅広くできると考える人もいるだろう。確かに自分をしっかりと律する力がある人であれば可能ではある。しかし僕を含め多くの人は怠惰である。


僕の個人的な例だが、現在 僕は日本で単身赴任をしている。家族が一緒にいたときは3歳の子供の面倒を見る必要があったし個人的な時間はかなり限られていた。単身赴任をしたら時間が出来てもっと仕事に打ち込めると思っていたが、実際はそうならなかった。

空いている時間に本を読んだり、Netflixをみたり、Twitterをしたりと、かなりの無駄が多いのが事実だ。家族と一緒にいて限られた時間を集中して使う方が、意外と時間の質は高いものだと思う。

まとめ

最後に話は少しそれたが、ここまで述べてきたように、会社を辞める前に転職先が決まっていないという状況は多大なリスクを伴う。 経済的負担、社会的プレッシャー、そして余裕がなくなるというリスクを冷静に考え、転職活動を計画的に進めることが大切だ。

特に、勢いで会社を辞めるのは避けなければいけない。経済的な余裕と心の余裕を保ちながら、転職活動を進めることが、自身のキャリア形成において最善の選択だ。

転職を成功させるためには準備を整えることが重要だ。これを忘れてはいけない。

この記事を書いた人

イーノさん

イーノさん

飯野慎哉 - (株)HPS Link代表取締役社長。タイでHPS Trade Co.,Ltd 国際物流業者(フォワーダー)CEO。累計チャンネル登録者数8万人のLogistics YouTuber。 貿易・国際物流業界をもっとカッコ良くしたい。