転職の際には、面接で自分の経験や能力をアピールすることが非常に重要だ。しかし、その際に誤った回答をしてしまうと、自分のアピールがかえってマイナスに働いてしまうこともある。
そこで今回は、転職の面接でよく聞かれる質問に対しての”NG回答”について、具体的な例を交えながら紹介していこう。 面接で自信を持ってアピールするためにも、ぜひ参考にして欲しい。
質問：転職理由は何ですか？
この質問が最も聞かれるもので、かつ答え方に気をつけなければいけないものだ。転職理由を聞かれた場合、大切なのは伝え方だ。自分自身の思いを相手に伝えることが必要だが、相手に誤解を与えたり、不快感を与えることがないように注意が必要だろう。
正当性をアピールしない
また面接は自分の正当性を証明する場所ではない。会社や同僚の悪口を言って弁明や言い訳をするのではなく、感情を抜きにした自分の考えや行動を相手に伝えることが大切なのだ。
実際には会社側の課題であることが多いのも事実だろう。
だから自分自身で課題を解決しようとした努力をアピールすることも大切だ。ただし、努力しても改善しようとしたがダメだった場合は、そのことも素直に伝えよう。
選んだのは自分
また、仕事にはギャップがつきものだが、その会社を選んだのは自分自身である。
上述したように転職理由を説明する際に、会社や同僚に対する批判的な発言は避けよう。 それをしてしまうと面接官にあなたがチームに損害を与える存在だと思われても仕方がない。
ここは慎重に説明することが大切だ。
自責のアピール
自責のアピールも重要だ。自分自身がどういった立場で、反省をしながらどのような選択をしたのかを説明することで、相手に自分の信念や覚悟を伝えることができる。
自己紹介をお願いします
転職面談では最初は自己紹介から始まる。このときに1-2分程度で簡潔にアピールすることが大切だ。
ダラダラ話さない
もしあなたの経歴を最初から細かく5分以上ダラダラ話すと相手に不快感を与えることになる。最初の自己紹介ではアピールしたい点を省略しながら説明することを意識しよう。
面接官が興味を持ちそうな話の要点
最初の自己紹介では、面接官が興味を持ちそうなことに絞って話すことが重要だ。
自分自身の職務経験やスキル、強みや価値観などを伝えることができるが、それらを端的に実績（数字）を交えて説明しよう。
自己紹介は面接官にあなた自身を印象づける最初の機会であることを忘れてはいけない。
質問：チームや同僚での立ち位置は？
チームや同僚の中での立ち位置やキャラクターを聞かれた際には「黙々と仕事をしていた」という回答はNGだ。
仕事はチームで行うもの
基本的には仕事はチームで行われるため、他人との関わりがないという回答は避けるべきである。
もし関わりが少なかったとしても、最低限の人とのコミュニケーションを図っていたことを伝えよう。
過剰アピールには注意
この時に、自分自身の特徴を過剰にアピールすることは避けたほうがよく、周りの人たちとの協調性やチームワークを重視した回答の方が無難だろう。
例えば、自分自身が明るくコミュニケーションを取ることが得意である場合には、周りの人たちの意見にも耳を傾けながら、円滑なコミュニケーションを心掛けているというように説明しよう。
また、どのような業務でも責任を持ち、周りの人たちと協力し合いながら成果を出すことが大切であることをアピールすることも重要だ。
質問：何かご質問はありますか？
転職の面接で最後に「何か質問はありますか？」という逆質問に対して、何もないと回答するのはNGだ。
このような回答は興味や意欲がないと思われてしまい、採用担当者からの印象が悪くなってしまう可能性がある。
準備しておくこと
企業についてしっかりと調べておけば、質問がないなんてことはあり得ない。面接前には必ず事前調査を行う必要がある。
企業のホームページやSNS、業界情報サイトなどを活用して、企業の特徴や事業内容、社風、今後の展望などについてしっかりと把握しておこう。
面接前には、２−３個の質問を考えておくことをお勧めする。
例えば、「このポジションで求められるスキルや経験は何ですか？」や「社員の成長やキャリアアップのための教育研修制度はありますか？」など、採用担当者から詳しい情報を得ることができる質問が良いだろう。
質問：どのように弊社に貢献できますか？
この質問に対して「持ち前の明るさで頑張る」「なんでも吸収して頑張ります」といった回答は避けたほうがよいだろう。
未経験の場合
未経験だからといって何も貢献できないわけではない。これまでに積み重ねてきた自分の強みやスキルを分析し、企業にとってどのような価値を提供できるかを伝えることが必要となる。
また、企業の仕事内容を事前に調べておき、それに基づいて、自分がどのような貢献をしたいかを具体的に語ることも重要だ。
未経験でも前向きに学ぶ姿勢や早い成長で、企業にあなたの価値を提供できることをアピールしよう。
まとめ
転職の面接では適切な回答をすることが非常に重要だ。もしNG回答を連発してしまうと、採用されない可能性がぐんと高くなってしまう。
今回は代表的な面接の質問に対してのNG回答について紹介した。
今回 紹介した回答を避け、代わりに自分自身のスキルや経験を正確に表現し、企業に対して真剣な関心を示すことが重要である。面接を成功させるためには、十分な準備と戦略が不可欠である。
