転職をする時に誰もが気にするポイントは年収ではないだろうか。
一般的な日系企業に勤めていたら昇給は年に一回 数パーセント。しかし転職をすると年収を一気に上げれる可能性が十分にある。
そして更にフォワーダーの営業職であれば、コミッション(歩合)制をとっている所では 自分の頑張り次第、またマーケットの動き次第で大きく収入を上げることが出来る。
弊社はタイでもフォワーダーの会社を経営しており、コミッション制を導入している。
コミッションがどれくらいの可能性を秘めたものか、またその魅力も含めてお伝えしたいと思う。
フォワーダーの営業の給料
まず一般的なフォワーダーの給料をお伝えしたい。
フォワーダーの30代〜40代 営業職の平均年収は僕の感覚的には500万円〜600万円。
そしてこちらのサイトにはフォワーダーの仕事の平均年収が499万円とある。
これは業務担当者を含めての平均値だろうから、営業職だけの平均値となると500万円〜600万円は大きく外れていないと思う。
会社規模と生産性で年収は決まる
会社の給料というのは規模と生産性に大きく影響される。
日本一給料の高い会社の生産性
例えば日本一年収が高いと言われるキーエンスだが、キーエンスの商品の利益率は恐ろしく高い。一人当たりの営業利益がとんでもなく高いので、従業員あたりの給料も合わせて高くなる。
またキーエンスでなくても、大手のフォワーダーは大きな貨物量を取り扱い、従業員には特定の同じ仕事を割り当て大量に捌くという方法をとっているので、これも生産効率が高いものになる。
低利益で生産性も低い会社
一方で貨物量の少ない小規模フォワーダーの場合は、一人当たりの営業利益は低くなってしまう。
これがアジア近海だけの利益幅が薄い貨物しか扱っていないと尚更である。こうなると高い収入は見込めない。
コミッションで年収を上げる
上述したのは給与形態が固定給+ボーナスという一般的な日系フォワーダーの場合である。平均年収も上述したように500万円+αだろう。
しかしコミッション制を導入している外資フォワーダーや、数少ない日系フォワーダーの場合は年収が1,000万円を超えるケースも珍しくない。
もう少し具体的に説明をしていこう
1,000万円以上を稼げる
弊社のタイのフォワーダーの会社では、稼いでいる営業マンは1,000万円以上をコミッションで稼いでいる。
弊社の場合は営業はボーナス1ヶ月だけで、コミッションで稼ぎなさいという方針だ。
コミッション率は会社によって違う。
基本給がとにかく安いけど、コミッション率がとにかく高いケースや、ある程度の金額は基本給でカバーして、コミッションをオプションのようにしている会社もある。
コミッション利率の例
僕の肌感覚ではあるが、コミッションを導入している会社は粗利額に対してコミッションの率を設定している。だから1ヶ月の粗利が1,000万円で率が10%なら、100万円がコミッションとして稼ぐことができる。
基本給が少ない = 利率が高い
そしてここがポイントなのだが、コミッションの利率が高いという場合、一般的に基本給(固定給)が少ないという傾向がある。弊社や他の会社では、固定給が少ない方がコミッションが稼ぎやすい仕組みになっている。
例えば 年収が300万円としたら、300万円(固定給) × 3倍の粗利(会社の目標)= 900万円を達成するとコミッションが発生する。
もし固定給が1,000万円の場合は粗利で3,000万円を稼がないとコミッションが貰えない。そして目標金額からどれくらい稼いだかでコミッションの利率も上がる(会社による)。
稼ぎたいならコミッション一択
一般的には日系の大企業でイケイケな会社でも、30代で年収1,000万円はフォワーダー業界では難しい。
会社によってコミッションのルールは異なるのだが、仕事を取る能力のある人はコミッションを導入している会社では大きく稼ぐことが出来る。
1,000万円越えも夢ではない。
その代わり怪我や病気で万が一自分が止まってしまう期間があると、収入もそれに影響する可能性がある。
安定を求めるのか、自分の力で稼ぐのか、これは生き方ではないだろうか。
まとめ
今回は転職をするうえで重要な年収の上げ方について、コミッションを活かした方法の概要や押さえておきたいポイントをお伝えした。
フォワーダーという仕事はまだまだ馴染みがない。
個人的には稼げる仕事であることを強調したいし、特に勢いのある若者が沢山この業界に流れ込んできてくれれば、業界の動きもより活発化するだろう。
フォワーダーの営業職の転職を考えるときには、今回お話ししたコミッションも意識してみてはどうだろう。