今回は、企業に焦点を当ててお話していきたいと思います。私も今まで多くの企業、求職者と面談させていただきました。その中で、少なからず感じることがあり、今回のテーマに挙げさせていただきました。
転職マーケットは売り手市場になっており、優秀な人材を各企業が取り合うような状況になっていることは周知の事実です。売り手市場、要は求職者が転職先を“選ぶ”市場になっているわけですね。
そのため、優秀な人材からの応募が集まらず困っている企業が少なからず出てくるわけです。しかし、募集をしても応募が来ない理由を真剣に考えている会社はどれほどあるでしょうか。
では、選ばれる企業とそうでない企業は何が違うのか、ここでは私なりの見解を述べていきたいと思います。
企業はなぜ募集をかけるのか
理由は簡単ですね。人が足りないからです。ただ、重要なのは足りない理由です。多くの理由は概ね以下の2つです。
1. 欠員補充(退職者、育児休暇etc.)
2. 事業拡大による増員(新事業立上げ、売上拡大)
2はポジティブな募集のため問題はないですが、1は精査が必要ですね。育児休暇は問題ないですが、退職者はどうでしょうか。退職者を出せば出すほど、その数を補充するため募集も必然的に多くなります。
問題はこのサイクルを毎年繰り返している企業です。
更に最悪なのは、コストと時間をかけて育成した人材に辞められる場合です。特に1~2年の短期間で。。。。
応募が来ない=退職者が異常に多い
前述した“募集をかける理由”と“応募が来ない理由”は密接に結びついており、ある特徴が存在します。“応募が来ない=退職者が多い”という法則です。
中には例外はあるかもしれませんが、大抵当てはまります。応募が来ない企業は、魅力が無い、イメージが悪い、何がしたいかわからない(経営ビジョン)、口コミが酷い、印象の悪い面接官などネガティブな理由が存在します。だから現職の社員も去っていくのです。
資金が潤沢にある企業はネガティブサイクルを回しても大きな打撃はないかもしれませんが、大半の企業はこの限りではないはずです。
応募が集まる企業の特徴
応募が集まる企業の特徴は一体何でしょうか。
1. 大企業である(企業ブランドが確立されている)
2. 待遇が良い(給与、福利厚生が手厚い)
3. 成長できる環境が整っている
4. 口コミの評価が悪くない
5. 将来の指針が明確である
6. 面白そうである
概ね上記6つが特徴です。全てを満たすのは非常に難しく、完璧な会社など人によって違うので一概には言えませんが、応募が来ない企業は上記6つに一つも当てはまっていないように感じます。
面接は企業側が試される場でもある
最近私が担当する企業で、応募が集まるだけでなく、面接後に志望度が上昇するという素晴らしい企業がいくつかあります。
候補者に聞くと、“面接いただいた方が非常に好印象だった”と答える方がかなり多くいることに気づきました。
要は“人で会社を決めるケースがある”という事です。面接官は候補者と面接する際に、候補者からも面接されているという意識を改めて持つことが重要ではないでしょうか。
見せ方の重要性
候補者は企業を選定する前に必ずウェブサイトや募集要項を確認します。当然ですね。
この候補者の初動をきっちりグリップする必要があります。グリップできなければ、その企業は対象から外され、応募さえも来ません。少なくとも優秀な人材は来ないでしょう。
この重要性が理解できれば、ウェブサイトの見せ方についてもっと注意を払い、投資するはずです。募集が来ない企業のウェブサイトの特徴は、「古い情報のまま」、「格好良くない」、「見にくい」、「惹きつける魅力がない」など様々です。ウェブサイトは言わば、企業の門構えみたいなものです。
酷い門構えを人がくぐることはないでしょう。コストをかけてでも見直すべきです。自身の企業のウェブサイトが良いか悪いか、一度自社の社員に問うてみるのもいいかもしれません。
募集要項も同じです。ただ単に、勤務時間、給与、仕事内容など最低限の記載しか無い場合は、人材確保に苦労するでしょう。
企業アピールをしっかり記載して、求める人材と会社の目指すべき方向性を真剣に記載されている企業の募集要項は常に人を集めています。
私は候補者に“書類は重要です。しっかりアピールしてわかりやすく書いてください”と言っています。理由は折角人が良くても、書類で落とされてはもったいないからです。
募集要項もいくら良い企業であっても目に留まらなければ、優秀な人材を確保する機会を逸失します。
まとめ
今回はあえて企業側に焦点を当ててみました。良い企業はたくさんありますが、もったいないことにその魅力が求職者に十分伝わっていないケースがあります。
優秀な人材ほど、企業の細部までチェックしています。人材によって企業の行く末が大きく変わってくることを考えれば、改めて人事戦略を真剣に見直してみてはいかがでしょうか。
当社としましても、貴社の発展に貢献できればと考えておりますので、もし採用にお困りの企業様あれば、いつでもお問い合わせください。お待ちしております。
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