就職活動や転職活動で最も重要視される能力は何でしょうか。企業への調査で必ず上位に挙がってくるのは「コミュニケーション能力」です。
一体なぜ企業はコミュニケーション能力を求めるのでしょうか。
皆さんの中には、人と接するのが苦手な人もいると思います。しかし、会社組織に勤める以上、人との接触を避けて業務遂行することは不可能に近いと思います。
今回は、コミュニケーション能力について少しお話したいと思います。
コミュニケーション能力の身に付け方
コミュニケーションとは、双方の意思の疎通ができることを意味します。
会社においては、上司と部下の関係、同僚との関係、顧客との関係など様々な場面でコミュニケーションが取られますね。
この能力は学習して知識を蓄積するのとは違い、簡単には身につけることはできません。なぜなら人によって様々な考えがあり、答えというものが存在しません。
能力を高めるには人との関りを多く持つ必要があります。
コミュニケーションで得られるメリットとデメリット
上述したように、会社に属している以上人との関りは必要になるため、コミュニケーション能力を高める必要があります。
では、コミュニケーションで得られるメリットとデメリットは何なのかを見ていきましょう。
メリット
・対人スキルが身につく
・対人スキルが磨かれることで相手の求めることに迅速に対応できる
・相手に対して自分という人間性を理解してもらえる(信頼関係の構築)
・知らない知識や情報を吸収することができる
・社内外で人脈をつくることができる
デメリット
・合わない相手とのコミュニケーションにより精神的負担が増す
・伝え方によって誤解を招くことがある
上述したようにビジネスパーソンとして得られるメリットは多いです。
仕事をうまく進め、成果に繋げていくためには他人のサポートは欠かせません。
そのため、デメリットのリスクを負ってでも積極的にコミュニケーションを取っていくべきでしょう。
コミュニケーション能力の鍛え方
では、どのようにしてコミュニケーション能力を鍛えていけばいいのでしょうか。
私の考える方法は以下4つです。
1.苦手な相手を避けずゲーム感覚で
苦手な相手ほどスキルを高められる機会はありません。無視するのは楽ですが、スキルアップのチャンスを逃してしまいます。
そうは言っても嫌なものは嫌ですよね。
その場合は、どうしたら苦手な相手を攻略できるかゲーム感覚で試してみてください。精神的な負担は少し減ります。
苦手な相手の対応策を考えることでヒントが見つかり、様々な場面で応用が利きます。
2.若手との積極的な会話
若手と話すことで、新たな発見や学びがあります。中堅ベテラン社員は積極的に若手と会話し吸収力を高めるべきです。
彼らを理解しようとする行動が自身のスキルを一段階上のレベルに引き上げます。
3.他部署との積極的なコミュニケーション
会社には様々な部署があり、協力関係を築かなければうまくビジネスが進まないケースが多々あります。また、部署ごとに考え方が違うことが多く、そこでの会話は能力向上の大きなチャンスです。
営業部と通関部、営業部と物流部、畑違いの人たちとの会話は絶対に必要です。
4.営業であれば顧客との会話を多く持つ
これは当たり前ですね。特に営業職であれば必要な行動です。
私は駆け出しの営業時代、お客さんと積極的に会話し、時には怒られ、指導いただいたおかげでコミュニケーション能力を高めることができました。
若手にとっては、年配の方との会話、自分より知識のある人とのコミュニケーションは自分を成長させる大きなチャンスです。
5.会話する相手は年齢層広く
上記2と重なりますが、幅広い年齢層とコミュニケーションを取ってください。
年代によって考え方は大きく違います。
“今の若者は理解できない”で終わらせるのではなく、自分が積極的に理解することに努め信頼関係を築くべきです。
若手も上司と距離を置くのではなく“温故知新”で色々とスキルを盗んでください。外に出れば商談相手があなたのお父さんくらいの人はゴロゴロいますよ。
世界共通の能力
コミュニケーション能力は日本のみならず世界共通で求められる必須能力です。
皆さんは海外旅行する際に、現地で様々な人とコミュニケーションを取りますね。滞在先のホテルやレストラン、アクティビティの予約など様々な場面で現地の人と会話しますね。
ビジネスの世界では、商談、接待会食、社交場など会話する場面が多々あります。
言葉の問題はあってもコミュニケーションする意思を相手に伝えることで理解し合えるものです。
特に海外ではコミュニケーション能力がなければ仕事することはできないでしょう。将来海外での仕事を希望する人は今のうちにコミュニケーション能力を国内で磨いてください。
まとめ
コミュニケーション能力は最も重要なスキルであることはご理解いただけたと思います。
スキルを磨くには机の上での勉強ではなく、積極的に人にアプローチし意思の疎通を図ることです。
冒頭のなぜ企業はコミュニケーション能力を求めるのか。
それは、能力が備わっている人は協調性があり、国内外問わずどの部署に行っても順応していくため、仕事をうまく進めます。
また、そのような人材はマネージャー職でも能力を発揮します。会社にとっては貴重な人材ですよね。
就職活動や転職活動では必ず面接官は見てきます。うまくコミュニケーションが取れない人は、スキルを磨く努力をしていきましょう。
転職では大きな武器になります。