採用活動において「スキル」よりも「人柄」を重視する企業が増えています。
しかし、「人柄が良い」とは具体的にどのような特徴を指すのでしょうか。
企業が本当に求める人材とは、性格の良さだけでは測れないものです。
今回は求職者にとって重要な「人柄の定義」と、それを採用基準に含める理由についてトークしました!
「性格の良さ」では不十分?人柄の定義を考える
多くの企業は「人柄が良い人を採用したい」と言いますが、実際に何を基準にして「人柄が良い」と判断するのでしょうか。
単に「性格が良い」だけでは「人柄が良い」に結びつくわけではありません。
ここでいう「人柄の良さ」とは、以下の点を満たすことが重要とされています。
自己分析ができること:自分の強み・弱みを理解し、できることとできないことを明確に把握していること。
責任感を持って行動できること:与えられた仕事を、できる範囲でしっかりと遂行できること。
瞬時に企業のニーズを察知できること:採用面接の場で、企業の求める人物像や会社の課題を理解し、それに応じた自分の役割を考えられること。
これらを満たしている人材が「人柄が良い」とされ、企業にとって価値があるとされています。
求められるのは「当事者意識」
「当事者意識」も、評価される人柄の重要な要素です。
対談者は、求職者が自分を「この企業の一員としてどう振る舞うべきか」を考え、行動できるかどうかが大きなポイントになると指摘しています。
特に面接の際に、「自分はこの企業でどのように貢献できるのか」を明確に伝えられる人は、企業から高い評価を得る傾向があります。
例えば、ある求職者は、志望企業の情報を徹底的に調べ、自分の強みと企業が求めるスキルや資質のギャップを分析し、面接前にA4用紙4~5枚にわたるレポートを作成していました。
このように、事前準備と分析を怠らず、「なぜこの企業に貢献できるのか」を具体的に示せる人材は、未経験であっても企業にとって非常に魅力的な存在です。
自己成長を促す「素直さ」が人柄の良さに繋がる
企業は「素直さ」を持つ人材も高く評価します。
具体的には、自分の失敗や弱みを素直に認め、改善策を模索できる人です。
自分のミスを包み隠さず話せる人は、周囲からも信頼され、自己成長に繋がりやすいため、企業にとって貴重な存在になります。
また、企業の経営者も、自分の弱みや課題を共有することによって社員と信頼関係を築いているケースがあるといいます。
これにより、弱みを認め合える企業風土が生まれ、より良い職場環境が整うことにも繋がります。
「プライドを捨てる」ことで企業とのミスマッチを防ぐ
面接の場で「自分を良く見せる」ことにこだわり過ぎると、企業とのミスマッチが発生しやすくなります。
逆に、自分の弱点や過去の失敗経験をオープンにできる人は、自身の適性を正確に伝えることができるため、企業側もその人が本当に社内にフィットするかを判断しやすくなります。
また、周囲のメンバーが求職者の弱みを知っていることで、コミュニケーションが円滑になり、職場でのパフォーマンスを最大化することができるとも述べられています。
まとめ
今回は、「人柄が良い人材」とはどのような人かについて、具体的な要素を挙げてトークしました。
性格の良さだけではなく、自己分析、責任感、当事者意識、そして素直さを持つことが求められると分かりました。
これらを意識して採用面接に臨むことで、企業に対して自分の強みをしっかりアピールできるでしょう。