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2023年、国際物流業者の生存戦略

Survival

2023年、厳しい国際輸送業界を生き残るには?

コロナ渦において、国際輸送業界は空前の好景気となり、2021年・2022年と多くの船会社が過去最高の収益を上げ、邦船3社のコンテナ船事業であるONEも2年続けて1兆円の利益があるほどです。それに追随し、大きく収益を伸ばした大手のフォワーダーも数多くあります。

しかし一転、2023年以降はこの業界はとても厳しくなっていくと言われています。コロナ禍で高騰した海上運賃は下落し、Maerskの事業戦略としては海上輸送だけでなく、総合物流に舵を切っています。また大手からDX化が浸透していきより利便性のあるサービスが荷主に提供されていきます

そのような状況で、中小の国際輸送に携わる企業が生き残っていくためには、どのように考え、行動していくべきなのかがとても重要になってきます。

海運業界、空前の好景気

前述した通り、コロナ渦において、海運業界は空前の好景気を迎えました。

北米ではコロナによる巣篭もり需要の増加で貨物の積み下ろしを待つ沖待ち船が増加、利用可能な本船が限られることから船のスペース不足が発生、各船会社は軒並み海上運賃を上げていきました。

2022年のSC(サービス・コントラクト)では荷主はスペース確保を最優先し、高い海上運賃で契約を結びますが、北米の沖待ち船が解消されるにつれスポット運賃は下落していきます。2023年となりスポット運賃はコロナ禍前の水準に戻っている航路も出てきました。

船腹供給量の増加

供給過多の恐れ

2021年から高い収益を獲得し始めた船会社は、コンテナ船の造船に投資をしていきます。その船の多くが竣工するのが2023年からです。

供給が全く足りなかったコロナ禍では海上運賃は高騰しましたが、反対に供給量が多くなれば運賃は下落していきます。

2023年は新造船の出航ラッシュにより市場に240万TEU(20フィートコンテナ240万個分)の船腹供給があることが予想されています。

しかし同時に船のスクラップと不可動船の動向も合わせて注目をする必要があります。供給量は大きく増えるものの、それをコントロールする動きがどれくらい影響を与えるかについて注目が必要です。

世界経済の後退

2023年、国際物流業者の生存戦略
2023年、国際物流業者の生存戦略
2023年、国際物流業者の生存戦略

更に現在では欧米を中心にインフレが発生しています。コロナ禍では巣篭もり需要という、市場ではこれまでにない需要が起こり消費は伸びましたが、それは需要の先取りでしかありませんでした。

2021年の北米のクリスマス商戦では商品が棚に並ばない程、サプライチェーンは混乱を極めていましたが、2022年においては前年の問題を避けるために通常より早めに商品の仕入れが発生。6月頃をピークに貨物輸送の需要は落ち着いていき、北米の倉庫では在庫が積み上がっている状況です。

物価の高騰を抑制するためにFRBやECBが金利を政策的に挙げているので、高い金利では消費者の買い控えが進むことになり、欧米の輸入量は減少傾向にあります。

2023年以降はどうなるのか?

2023年、国際物流業者の生存戦略

上述したように市況の下落、供給量の増加、市場の冷え込みから、2023年以降の海運マーケットは非常に厳しい時期を迎えることになるでしょう

そもそもの貨物輸送の量が低下する中で、低水準の海上運賃、船会社の総合物流への参画、高い収益を上げた大手が進めるDXによる効率化。

この時代を生き抜くには昭和スタイルの営業方法だけでなく、新しい時代を生き抜くための中小企業の戦略が必要です。

2023年、中小の国際輸送業者がとるべき戦略は?

セミナーでは、これからの国際輸送業界で生き残るために、各々がどのようなに動くべきなのか、飯野がタイでフォワーダー経営者として考えた対策を共有していきたいと思います。

【セミナーの概要】

コロナ禍のマーケットの振り返り

歴史に学ぶ今後の海運マーケット

2023年、国際輸送業者の生存戦略

すぐに実行できる5つの戦略

これは2023年1月にYouTube Liveにてお話ししたセミナー内容になります。セミナー時間は約30分となります。

【動画セミナーの一部公開】
2023年、国際物流業者の生存戦略

国際輸送業界は、今まさに変革期です。

これまでと同じことをしていては厳しい時代を生き抜いていくとこは難しいでしょう。

でも「具体的に何をしていいか分からない」という方の為に、今回のセミナーの内容は考えのヒントとなるでしょう。

ご視聴は無料です。こちらからご登録いただきますと、セミナー動画を配信しているURLを返送させて頂きます。